反り腰でお悩みではありませんか?もしかしたら、その原因は毎日お使いのマットレスにあるかもしれません。この記事では、整体師の視点から、反り腰とマットレスの密接な関係性を徹底的に解説いたします。体圧分散性、適切な硬さ、そして寝返りのしやすさという3つの黄金ルールに基づき、反り腰を改善し、質の高い快眠へと導く本当に良いマットレスの選び方を具体的にご紹介します。今日から実践できる快眠の秘訣も合わせてお伝えし、つらい反り腰から解放されるための具体的な道筋をお示しします。
1. 反り腰とは?整体師が教える原因とあなたのマットレスとの関係性
多くの方が悩まされている反り腰は、見た目の問題だけでなく、身体に様々な不調を引き起こす可能性があります。整体師として多くの方の身体を拝見する中で、反り腰が日中の姿勢だけでなく、夜間の寝姿勢にも深く関係していることを強く感じています。特に、毎日使うマットレスが反り腰の改善を妨げたり、悪化させたりするケースも少なくありません。
この章では、まず反り腰がどのような状態を指すのか、簡単なセルフチェック方法と、それが身体にどのような影響を及ぼすのかを詳しく解説します。そして、なぜあなたのマットレスが反り腰と密接な関係にあるのか、そのメカニズムについてもお伝えいたします。
1.1 反り腰のセルフチェックと身体への影響
ご自身の反り腰の状態を把握することは、改善への第一歩です。まずは簡単なセルフチェックで、ご自身の身体がどのような状態にあるか確認してみましょう。
1.1.1 反り腰の簡単セルフチェック
壁を使った簡単なチェック方法です。ご自宅でぜひ試してみてください。
- かかと、お尻、背中、後頭部を壁につけてまっすぐ立ちます。
- そのままの姿勢で、壁と腰の隙間に手のひらを差し込んでみてください。
手のひらがスムーズに入る程度であれば、理想的な背骨のS字カーブを保てていると考えられます。しかし、手のひらが2枚以上入る、あるいは握りこぶしが入るほど隙間がある場合は、反り腰である可能性が高いです。逆に、手のひらが入らないほど隙間がない場合は、猫背である可能性があります。
1.1.2 反り腰が身体に与える影響
反り腰は、腰痛の直接的な原因となるだけでなく、全身のバランスを崩し、様々な不調を引き起こすことがあります。以下に、反り腰が引き起こす主な身体への影響をまとめました。
| 影響の種類 | 具体的な症状や問題 |
|---|---|
| 腰への負担 | 腰椎への過度な負担がかかり、慢性的な腰痛やぎっくり腰のリスクが高まります。 |
| 姿勢の悪化 | 骨盤が前傾し、お腹が突き出て見える「ぽっこりお腹」や、お尻が突き出た体型になりやすいです。 |
| 肩や首への影響 | 腰の反りを補うために、背中や首が緊張しやすくなり、肩こりや首の痛み、さらには頭痛につながることがあります。 |
| 股関節の制限 | 股関節の動きが制限され、開脚がしにくくなったり、歩行時のバランスが悪くなったりすることがあります。 |
| 内臓への影響 | お腹が前に突き出ることで、内臓が圧迫され、消化器系の不調や便秘につながる可能性も指摘されています。 |
| 睡眠の質の低下 | 寝ている間も腰に負担がかかりやすく、寝返りが打ちにくくなることで、睡眠の質が低下し、疲労感が残ることがあります。 |
このように、反り腰は単なる見た目の問題ではなく、日々の生活の質や健康状態に大きく関わることがあります。ご自身の身体の状態を正しく理解し、適切な対策を講じることが重要です。
1.2 なぜマットレスが反り腰に大きく影響するのか
私たちは人生の約3分の1もの時間を睡眠に費やしています。この長い時間、身体を支え続けるのがマットレスです。そのため、マットレスの選び方が反り腰に与える影響は非常に大きいと言えます。
1.2.1 理想的な寝姿勢とは
整体師として考える理想的な寝姿勢とは、立っている時と同じように、背骨が自然なS字カーブを保てている状態を指します。このS字カーブが保たれることで、身体の特定の部位に負担が集中することなく、体圧が均等に分散されます。これにより、筋肉がリラックスし、血行が促進され、疲労回復を促すことができるのです。
1.2.2 合わないマットレスが反り腰を悪化させるメカニズム
しかし、マットレスがご自身の身体に合っていない場合、この理想的な寝姿勢を保つことが難しくなります。特に、以下の2つのパターンは反り腰を悪化させる主な原因となります。
1.2.2.1 柔らかすぎるマットレスの場合
柔らかすぎるマットレスは、身体の重い部分、特に腰やお尻が深く沈み込んでしまいます。これにより、背骨のS字カーブが過度に強調され、腰が反った状態になってしまいます。まるでハンモックに寝ているような状態になり、腰の筋肉が常に緊張を強いられ、寝ている間も腰への負担が増大してしまいます。結果として、朝起きた時に腰の痛みを感じたり、反り腰が悪化したりする原因となります。
1.2.2.2 硬すぎるマットレスの場合
逆に、硬すぎるマットレスも反り腰には良くありません。硬すぎるマットレスでは、肩甲骨やお尻などの身体の突出部分に体圧が集中しやすくなります。これにより、腰とマットレスの間に不自然な隙間ができ、腰が宙に浮いたような状態になります。この隙間を埋めようと腰の筋肉が緊張したり、寝返りのたびに腰が不安定になったりすることで、反り腰を悪化させる要因となります。また、体圧が分散されず、血行不良を引き起こす可能性もあります。
このように、マットレスの硬さや体圧分散性が、寝姿勢、ひいては反り腰の改善に大きく関わっていることがお分かりいただけたでしょうか。ご自身の身体に合ったマットレスを選ぶことが、反り腰の改善と快適な睡眠への重要な一歩となるのです。
2. 整体師が厳選!反り腰改善のためのマットレス選び3つの黄金ルール
2.1 体圧分散性に優れたマットレスの重要性
反り腰でお悩みの方にとって、マットレス選びで最も重視すべきポイントの一つが体圧分散性です。反り腰の姿勢は、特に腰部に大きな負担がかかりやすく、特定の部位に圧力が集中すると、血行不良や痛みの原因となることがあります。
体圧分散性に優れたマットレスは、体の重みを広範囲に均等に分散させることで、腰や肩、お尻など特定の部位への負担を軽減します。これにより、寝ている間に腰が過度に沈み込んだり、逆に浮き上がったりすることなく、背骨の自然なS字カーブを保ちやすくなります。
理想的な寝姿勢を維持することは、反り腰の改善だけでなく、深い睡眠を得るためにも不可欠です。体圧が適切に分散されることで、体への余計な負荷が減り、筋肉の緊張も和らぎやすくなるため、朝起きたときの体の軽さを実感できるでしょう。
2.2 適切な硬さのマットレスが反り腰をサポートする
マットレスの硬さは、反り腰の改善において非常に重要な要素です。硬すぎず、柔らかすぎない「適切な硬さ」を選ぶことが、腰への負担を軽減し、理想的な寝姿勢を保つための鍵となります。
硬すぎるマットレスの場合、腰の部分とマットレスの間に隙間ができやすく、腰が十分に支えられない状態になります。この状態では、腰が浮いたままになるため、反り腰のカーブが強調され、症状が悪化する可能性があります。また、肩やお尻など出っ張った部分に圧力が集中しやすくなります。
逆に柔らかすぎるマットレスでは、体が深く沈み込みすぎてしまい、腰が「くの字」のように折れ曲がってしまうことがあります。これは不自然な寝姿勢であり、腰に過度な負担をかけ、さらなる腰痛や反り腰の悪化につながる恐れがあります。
理想的なマットレスの硬さは、仰向けに寝たときに背骨のS字カーブを自然に保ち、横向きに寝たときに背骨がまっすぐ一直線になる状態をサポートするものです。ご自身の体型や体重によって最適な硬さは異なりますので、実際に試して確認することをおすすめします。
| マットレスの硬さ | 反り腰への影響と特徴 |
|---|---|
| 硬すぎるマットレス |
腰とマットレスの間に隙間ができ、腰が浮いた状態になりやすいです。腰が十分に支えられず、反り腰のカーブを強調してしまう可能性があります。特定の部位に圧力が集中し、不快感を感じることがあります。 |
| 柔らかすぎるマットレス |
体が深く沈み込み、腰が「くの字」に折れ曲がってしまうことがあります。背骨の自然なS字カーブが崩れ、腰に過度な負担がかかる原因となります。寝返りも打ちにくくなる傾向があります。 |
| 適切な硬さのマットレス |
仰向けでは背骨のS字カーブを自然に保ち、横向きでは背骨が一直線になるようサポートします。体圧を均等に分散し、腰への負担を軽減します。理想的な寝姿勢を維持しやすく、快眠を促します。 |
2.3 寝返りを妨げないマットレスの選び方
良質な睡眠と反り腰の改善には、スムーズな寝返りが不可欠です。寝返りには、体圧を分散させて特定の部位への負担を軽減する、血行を促進する、そして同じ姿勢で体が歪むのを防ぐといった重要な役割があります。
反り腰の方は、腰に痛みや不快感があるため、無意識のうちに寝返りを控えてしまう傾向があります。しかし、寝返りが少ないと、同じ姿勢で長時間過ごすことになり、腰への負担が集中しやすくなります。
寝返りを妨げるマットレスは、体が深く沈み込みすぎたり、反発力が弱かったりするものです。このようなマットレスでは、体を動かすのに余計な力が必要となり、スムーズな寝返りが打ちにくくなります。
反り腰の改善を目指すなら、適度な反発力があり、体の動きに自然に追従するマットレスを選ぶことが大切です。体が沈み込みすぎず、かといって硬すぎて体が浮くこともない、バランスの取れたマットレスが、寝返りをサポートし、結果的に腰への負担を軽減してくれます。寝返りがスムーズに打てることで、体圧が分散され、筋肉の緊張も和らぎやすくなり、快適な睡眠につながります。
3. 失敗しないマットレス選び 実践ガイド
マットレス選びは、反り腰改善の鍵を握る重要なステップです。ここでは、高反発と低反発の違いから、素材ごとの特徴、そして購入前に必ず確認すべきポイントまで、失敗しないための実践的なガイドをご紹介します。
3.1 高反発と低反発 マットレスの種類と反り腰への効果
マットレスには大きく分けて高反発と低反発の二種類があり、それぞれ反り腰へのアプローチが異なります。ご自身の身体の状態や好みに合わせて、適切なタイプを選ぶことが大切です。
3.1.1 ウレタンフォームマットレスの特徴
ウレタンフォームマットレスは、ウレタン樹脂を発泡させて作られた素材で、その密度や構造によって「高反発」と「低反発」に分けられます。それぞれの特性を理解し、反り腰に合ったものを選びましょう。
高反発ウレタンフォームマットレスは、身体が沈み込みすぎず、しっかりと押し返す力が特徴です。腰が沈み込みやすい反り腰の方にとって、腰を適切な位置で支え、自然な寝姿勢を保ちやすいというメリットがあります。寝返りも打ちやすく、腰への負担を軽減しながらスムーズな体位変換をサポートします。
一方、低反発ウレタンフォームマットレスは、身体の形に合わせてゆっくりと沈み込み、包み込むようなフィット感が特徴です。体圧分散性に優れているため、特定の部位に集中する圧力を和らげることができます。しかし、反り腰の方が使用する際には、腰部分が深く沈み込みすぎると、かえって反り腰を助長してしまう可能性もあるため、注意が必要です。特に柔らかすぎるものは避けるようにしてください。
| タイプ | 特徴 | 反り腰への影響 | 選び方のポイント |
|---|---|---|---|
| 高反発ウレタンフォーム | 身体をしっかり支え、押し返す弾力性があります。 | 腰の沈み込みを防ぎ、自然なS字カーブをサポートします。寝返りが打ちやすいです。 | 適度な硬さで、身体が沈み込みすぎないものを選びましょう。 |
| 低反発ウレタンフォーム | 身体の形に合わせてゆっくりと沈み込み、フィットします。 | 体圧分散性に優れますが、腰が深く沈み込みすぎると反り腰を悪化させる可能性があります。 | 柔らかすぎないもの、身体の特定の部位が沈み込みすぎないものを選びましょう。 |
3.1.2 ポケットコイルマットレスの選び方
ポケットコイルマットレスは、一つ一つのコイルが独立した袋に包まれている構造が特徴です。この独立構造により、身体の凹凸に合わせてコイルが個別に沈み込み、優れた体圧分散性を発揮します。反り腰の方が選ぶ際には、以下の点に注目してください。
まず、コイルの数は体圧分散性に大きく影響します。コイルの数が多いほど、より細かく身体のラインにフィットし、均等に体重を支えることができます。次に、コイルの線径(太さ)も重要です。線径が太いコイルは硬く、細いコイルは柔らかい傾向にあります。反り腰の場合、腰部をしっかり支えるために、全体的に適度な硬さがありつつ、身体の部位によって硬さの異なる「ゾーニング構造」を持つものが理想的です。例えば、腰部分がやや硬めに設定されているマットレスは、反り腰の負担を軽減しやすいためおすすめです。
また、マットレス全体の硬さのバランスも大切です。硬すぎると身体が浮いた状態になり、柔らかすぎると腰が沈み込みすぎてしまいます。仰向けに寝たときに、背骨のS字カーブが自然に保たれ、横向きに寝たときに背骨が一直線になるような、ご自身の身体に合った硬さを見つけることが重要です。
3.1.3 ラテックスマットレスのメリット・デメリット
ラテックスマットレスは、天然ゴムを主原料とした素材で、独特の弾力性と優れた体圧分散性が特徴です。反り腰の方にとって、その特性がどのように作用するのか、メリットとデメリットを理解しておきましょう。
ラテックスマットレスのメリットは、まずその高い弾力性です。身体の曲線に沿って柔軟に形を変えながら、適度な反発力でしっかりと身体を支えます。これにより、腰が過度に沈み込むのを防ぎつつ、背骨の自然なS字カーブを保ちやすくなります。また、優れた体圧分散性により、特定の部位に圧力が集中するのを防ぎ、血行を妨げにくいという利点もあります。さらに、耐久性が高く長持ちする傾向にあり、通気性にも優れているため、快適な睡眠環境を保ちやすいです。
一方で、ラテックスマットレスのデメリットとしては、比較的重量があるため、移動やお手入れが大変に感じられることがあります。また、天然素材ゆえに価格が高めに設定されている傾向があります。天然ゴムアレルギーを持つ方は使用を避けるべき点も注意が必要です。
| 項目 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 弾力性・体圧分散性 | 身体の曲線にフィットし、適度な反発力で自然なS字カーブを維持します。特定の部位への圧力を軽減します。 | |
| 耐久性 | へたりにくく、長期間使用できる傾向があります。 | |
| 通気性 | 内部に空気の層があるため、湿気がこもりにくいです。 | |
| 重量 | 比較的重く、移動やお手入れが大変な場合があります。 | |
| 価格 | 天然素材のため、価格が高めに設定されている傾向があります。 | |
| アレルギー | 天然ゴムアレルギーの方は使用できません。 |
3.2 購入前に試すべきマットレスのチェックポイント
マットレスは一度購入すると長く使うものですから、後悔しないためにも実際に店舗で試すことが非常に重要です。以下のポイントを参考に、ご自身の身体に本当に合った一枚を見つけてください。
1. 仰向けで寝たときの背骨のライン
仰向けに寝てみて、腰とマットレスの間に手のひらが入るかどうかを確認してください。手のひらがスムーズに入るようなら柔らかすぎる可能性があり、全く入らないほど密着している場合は硬すぎる可能性があります。理想は、手のひらがギリギリ入るか入らないか程度の隙間で、背骨のS字カーブが自然に保たれている状態です。
2. 横向きで寝たときの背骨のライン
横向きに寝たときには、背骨が床と平行に一直線になっているかを確認しましょう。肩や骨盤が沈み込みすぎて背骨が曲がったり、逆に沈み込みが足りずに身体が浮いた状態になったりしないかを確認してください。首からお尻にかけてのラインが真っすぐになるものが理想的です。
3. 体圧分散性の確認
仰向け、横向き、それぞれの寝姿勢で、肩や腰、お尻などの身体の出っ張った部分に不自然な圧迫感がないかを感じ取ってください。特定の部位にだけ強い圧力がかかると、血行不良や痛みにつながることがあります。
4. 寝返りのしやすさ
実際にマットレスの上で寝返りを打ってみましょう。無理なくスムーズに寝返りが打てるかどうかは、快眠にとって非常に重要です。沈み込みが深いマットレスは寝返りを妨げ、身体に余計な負担をかけることがあります。
5. 試す時間と服装
マットレスを試す際は、数分間だけでなく、最低でも10分以上は様々な寝姿勢で試すようにしてください。また、できるだけ普段の寝間着に近い、リラックスできる服装で試すことをおすすめします。可能であれば、普段使っている枕を持参して試すと、より実際の寝姿勢に近い状態で確認できます。
4. マットレスと合わせて実践する快眠の秘訣
マットレスの選び方が反り腰改善の土台となることは間違いありませんが、それだけで全てが解決するわけではありません。日々の寝姿勢や枕の選び方、さらには日中の過ごし方まで意識することで、より効果的に反り腰をケアし、深い快眠を手に入れることができます。ここでは、マットレスと合わせて実践していただきたい、快眠と反り腰改善のための秘訣をご紹介します。
4.1 反り腰に優しい寝姿勢と寝返りのコツ
理想的なマットレスの上でも、寝姿勢が不適切であれば反り腰への負担は軽減されません。腰への負担を最小限に抑える寝姿勢を意識することが、反り腰改善と快眠への第一歩です。
仰向けで寝る場合、腰が反りやすい方は、膝の下に薄いクッションや丸めたタオルなどを入れることをおすすめします。これにより、膝がわずかに曲がり、骨盤が後傾しやすくなるため、腰の反りが和らぎ、腰への圧力が分散されます。腰がマットレスにフィットし、リラックスした状態で眠りやすくなります。
横向きで寝る場合は、背骨がまっすぐな状態を保つことが重要です。膝を軽く曲げ、両膝の間に抱き枕やクッションを挟むと良いでしょう。これにより、上側の脚が下がりすぎず、骨盤が安定し、背骨が一直線に保たれやすくなります。肩や股関節への負担も軽減され、より快適な寝姿勢となります。
うつ伏せで寝ることは、腰が過度に反りやすく、首にも大きな負担がかかるため、反り腰の方には基本的に推奨されません。もしうつ伏せでしか眠れないという場合は、お腹の下に薄いタオルなどを敷き、腰の反りを少しでも和らげる工夫をしてみてください。
また、快眠には適度な寝返りも欠かせません。寝返りは体圧を分散させ、血行を促進し、体温調節を助ける重要な役割を担っています。マットレスが寝返りを妨げないものであることはもちろん、ご自身も寝返りを打ちやすい環境を整えましょう。寝返りを意識しすぎるとかえって眠りを妨げることもありますので、無理なく自然な寝返りを促すことが大切です。
4.2 枕の選び方も快眠と反り腰改善に重要
マットレスが体の土台を支えるように、枕は頭部と首を支え、首の自然なS字カーブを保つ重要な役割を担っています。反り腰の方にとって、適切な枕を選ぶことは、腰だけでなく全身のバランスを整え、快眠へと導くために不可欠です。
枕を選ぶ際のポイントは、主に「高さ」と「硬さ」です。
- 高さ: 仰向けで寝たときに、首の付け根から後頭部にかけてのカーブが自然に保たれ、顎が上がりすぎず、下がりすぎない高さが理想です。横向きで寝る場合は、頭の中心から首、背骨が一直線になる高さが目安となります。高すぎる枕は首に負担をかけ、低すぎる枕は顎が上がり、気道を圧迫する可能性があります。
- 硬さ: 首をしっかりと支えながらも、頭部を優しく受け止める適度な硬さが求められます。柔らかすぎる枕は頭が沈み込みすぎてしまい、首のサポート力が不足する場合があります。反対に硬すぎる枕は、首や頭に圧迫感を与え、快適な眠りを妨げることがあります。
枕の素材には様々な種類があり、それぞれに特徴があります。ご自身の好みや体質に合わせて選ぶと良いでしょう。
| 素材の種類 | 特徴 | 反り腰の方への適性 |
|---|---|---|
| 低反発ウレタン | 体の形に合わせてゆっくりと沈み込み、フィット感が高いです。体圧分散性に優れています。 | 首のカーブに沿って支え、圧力を分散しやすいです。ただし、沈み込みすぎると寝返りを妨げる可能性もあります。 |
| 高反発ウレタン | 適度な反発力で頭部を押し上げ、寝返りをサポートします。通気性が良いものもあります。 | 安定した支持力があり、首のS字カーブを保ちやすいです。頭が沈み込みすぎることが苦手な方に向いています。 |
| そば殻 | 通気性が良く、硬めでしっかりとした感触です。高さの調整がしやすいものもあります。 | 安定感があり、首をしっかりと支えることができます。硬すぎる場合は首に負担がかかることもあるため注意が必要です。 |
| 羽毛 | 柔らかく、ふんわりとした感触が特徴です。保温性に優れています。 | 柔らかすぎて頭が沈み込みすぎると、首のサポート力が不足する場合があります。中身の量を調整できるものもあります。 |
| パイプ | 通気性が良く、弾力性があります。中身の量を調整することで、硬さや高さを細かく変えられます。 | しっかり首を支えながらも、ご自身に合った高さに調整しやすいです。寝返りの際に音が気になる場合もあります。 |
最終的には、実際に店舗で試着し、ご自身の寝姿勢に合うかどうかを確認することが最も重要です。マットレスとの相性も考慮しながら、最適な枕を見つけてください。
4.3 日中の姿勢とストレッチで反り腰をケア
夜間の睡眠だけでなく、日中の過ごし方も反り腰に大きく影響します。日頃の姿勢を意識し、適切なストレッチを取り入れることで、反り腰の改善をさらに促進し、快眠へと繋げることができます。
4.3.1 日中の姿勢の意識
- 座り方: デスクワークなどで座る時間が長い方は、骨盤を立てて座ることを意識しましょう。椅子の奥まで深く座り、背もたれに寄りかかりすぎず、背筋を伸ばします。腰と背もたれの間にクッションを入れると、腰の自然なカーブを保ちやすくなります。長時間の同じ姿勢は避け、定期的に立ち上がって体を動かすようにしてください。
- 立ち方: 壁に背中をつけて立ち、後頭部、肩甲骨、お尻、かかとが壁に触れるか確認してみましょう。この状態で、腰と壁の間に手のひらが一枚入る程度が理想的な反り具合です。お腹を軽く引き締め、重心を意識することで、反り腰を軽減した立ち方を保ちやすくなります。
- 歩き方: 歩く際も、お腹の筋肉を意識し、猫背にならないように背筋を伸ばして歩きましょう。視線は少し遠くを見るようにし、正しい姿勢を保つことで、腰への負担を減らすことができます。
4.3.2 反り腰改善に効果的なストレッチ
硬くなった筋肉をほぐし、骨盤のバランスを整えるストレッチは、反り腰のケアに非常に有効です。無理のない範囲で、毎日継続して行うことが大切です。
- 猫のポーズ(キャット&カウ): 四つん這いになり、息を吐きながら背中を丸め、息を吸いながらゆっくりと背中を反らせます。骨盤の動きを意識しながら、腰回りの筋肉を柔軟にします。
- 骨盤を前後に動かすストレッチ: 仰向けに寝て膝を立て、腰と床の隙間を埋めるように骨盤を後傾させ、その後、隙間を作るように骨盤を前傾させます。ゆっくりと呼吸に合わせて行い、骨盤周りの筋肉をほぐします。
- 股関節周りのストレッチ(腸腰筋など): 反り腰の方は、股関節の前面にある腸腰筋が硬くなっていることが多いです。片膝を立てて前屈みになり、後ろの足の股関節前方を伸ばすストレッチなどを行います。腰が反らないように注意しながら、じっくりと伸ばしましょう。
これらのストレッチは、就寝前に行うことで、心身のリラックス効果も高まり、快眠に繋がりやすくなります。ただし、痛みを感じる場合はすぐに中止し、無理はしないようにしてください。
5. まとめ
反り腰の改善には、日々の睡眠環境、特にマットレス選びが非常に重要です。体圧分散性、適切な硬さ、そしてスムーズな寝返りを妨げないことが、快適な睡眠と反り腰の負担軽減に直結します。高反発や低反発、ウレタンフォーム、ポケットコイル、ラテックスなど、様々な種類のマットレスの中から、ご自身の体格や寝姿勢に合ったものを選ぶことが快眠への第一歩です。さらに、適切な枕の選択や寝姿勢の工夫、日中の姿勢ケアやストレッチも合わせて実践することで、より効果的に反り腰の改善を目指せます。何かお困りごとがありましたら当院へお問い合わせください。